自動車運送事業者の働きやすい職場認証制度とは?
制度の概要
「働きやすい職場認証制度」とは、令和2年8月に国土交通省によって創設された制度で、自動車運送事業(トラック・バス・タクシー事業)の運転者不足に対応するための総合的取組みの一環として創設されました。
国土交通省の指定を受けた認証実施機関として、一般財団法人日本海事協会が「申請受付・審査・認証」等の手続きを実施しています。
職場環境改善に向けた事業者の取組みをこの制度によって「見える化」することで、就職を促進し、各事業者の『より働きやすい労働環境の実現』や『安定的な人材確保の取組みを後押し』することを目的としています。
対象事業者
- トラック事業者
- バス事業者(乗合、貸切)
- タクシー事業者
認証要件
- 法令遵守等
- 労働時間・休日
- 心身の健康
- 安心・安定
- 多様な人材の確保・育成
上記5分野において基本的な取組要件を満たすことで、「1つ星認証」の取得。
「自主的、先進的な取組み」も積極的に評価。
▶ 申請・認証の概要 | 自動車運送事業者の「働きやすい職場認証制度」
働きやすい職場認証制度に認証されるメリット
ホワイト企業の見える化
働きやすい職場認証制度で認証された事業者は、少なくとも認証要件を満たしている事業者であると言えます。
昨今、所謂「ブラック企業」が話題になる中、「ホワイト企業」として公に認証され「見える化」される事は、企業にとっても求職者にとってもメリットと言えるでしょう。
認証マークの使用
働きやすい職場認証制度で認証された事業者は、利用規約に基づいて認証マークを使用する事が出来ます。ホームページやパンフレット・名刺などに認証マークを表示する事によって、求職者や取引先に認知を促せます。
今後期待されるメリット
国土交通省では、厚生労働省と連携し、ハローワークにおける求人票への記載や、認証事業者と求職者のマッチング支援を行うことを検討中です。また、国土交通省や求人エージェントと連携し、本制度や認証事業者の優良取組みを広く発信していく予定です。